次期マークX(2014年)はFFの1.4Lターボチャージャー

トヨタ

マークXは前輪駆動車となり、小排気量+過給器エンジンに

マークXは、2014年のフルモデルチェンジではFF駆動化され、エンジンは1.4Lのターボチャージャー付きになる。
これまでマークXは、先代にあたる1966年~2004年のマークⅡを含めて、FRにこだわった開発が行われてきたが、次期モデルからは大きく方向転換しFFになる。
FF化することにより、これまでFRだから選んできたユーザーにとっては不満なはずだ。
しかし、走りよりも室内の居住性を重視するユーザーが増える中、必ずしもFRでなければならないという事情もある。
FF化により、車体重量は軽量化され、エンジンのダウンサイジングも容易になる。

トヨタはこれまでハイブリッド技術を中心に環境性能を高めてきたが、もう一つの方法として、小排気量+過給器の組み合わせによる燃費向上技術に次は進出する。

1.4Lターボの中型FFセダン、つまりVWパサートを意識した中で、次期マークXの開発は行われるようだ。

マークXのダウンサイジング化は、VWのTSIエンジンがお手本になっている

トヨタをはじめとする、日本の自動車メーカーが近年注目しているのが、VWのTSIエンジン。
小排気量エンジンを使ってダウンサイジングすることで低燃費化、足りない出力はターボチャージャーで補うという方式だ。
ゴルフで1.2L、パサートでも1.4Lという小排気量エンジンに過給器を付けたTSIエンジンの出来栄えが、欧州だけでなく、日本でも評判が高い。
トヨタなど日本メーカーには、ハイブリッドエンジンというTSIよりも高性能な低燃費エンジンの技術を持っているが、全ての車がハイブリッドカーになり得ない現状では、TSI方式も一つの手段として技術力を高める必要がある。
まず、マークXより先行して発売されるのがヴィッツターボ、そして日産ではマーチスーパーチャージャーも来年にデビューする。
ハイブリッド技術は中型車を中心に開発が先行したが、小排気量+過給器の技術は小型車が先行して開発が進むだろう。
そんな中、マークXの1.4L+ターボチャージャーというのは、トヨタとして小排気量+過給器技術の一つの完成形として目標になっている。

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