タント二代目新型(ダイハツ)の評価まとめ

ダイハツ

タント

電動スライドドア&センターピラーレスで評判のいい新型タントを評価してみた。軽自動車枠の限られた空間を若い子育て夫婦のために最適にアレンジされている。ユースケ サンタマリアと小池栄子が演じるCMで評判だ。

新型タントのここが長所

センターピラーレスの評判がいい

全長の短い軽自動車の場合、後をスライドドアにしてしまうと、どうしても開口面積が狭くなってしまう。これを改善するために採用されたのがセンターピラーレス。前席と後席の扉の間にある柱を取り除いたわけだ。
センタービラーレス化により後席のチャイルドシートへのアクセスも良くなったし、スライドドア部分からの荷物の積み込みも楽になった。新型タントの最大の特徴であり、ライバルのスズキ・パレットに対してアドバンテージとなっている。

CVT化で動力性能はまずまず

2010/10のマイナーチェンジから全車でCVT搭載となった。AT車、とりわけ先代の3AT車は高速道路どころか、巡航速度の速い一般道ですら交通の流れに乗るのに怖い思いをした。
CVT車であればスムーズな加速で交通の流れに乗ることが可能になっている。
CVT車も根本的にパワー不足ではあるが、1t近い車体を658ccのKF-VE 3気筒DOHCエンジンで引っ張るわけだから致し方ないだろう。
なおタント・カスタムおよびタント・エグゼ・カスタムでは、KF-DET型のターボエンジンの設定がある。ただしかなりの高額でタント・カスタムRSで¥1,630,000-となっている。法定費用の差額を差し引いてもフィットやノートなどの少し広めのコンパクトカーが買えてしまう。車としての出来もやはりコンパクトカーの方が上となると、ターボ車を選択するメリットはほとんどない。

新型タントカーオークション相場

オークション開催月は2010年11月である。
人気車種のため値崩れは少ない。

新型タントの新古車

タント L375S 2010年式 走行0km 評価S ブラック ¥1,388,000-
タント L375S 2010年式 走行0km 評価S ホワイト ¥1,139,000-
タント L375S 2010年式 走行0km 評価S シルバー ¥952,000-

新型タントの中古車落札結果

タント L375S 2010年式 走行4,000km 評価S ホワイト パール ¥1,077,000-
タント L375S 2008年式 走行22,000km 評価4.5 シルバー ¥780,000-
タント L385S 2008年式 走行12,000km 評価4.5 ブルー ¥875,000-
タント L385S 2008年式 走行51,000km 評価4.5 グレー ¥1,006,000-

ダイハツ・タント二代目(新型)のここが短所、欠点

後席の乗り心地

軽自動車でトップクラスのロングホイールベース(2,440mm)のおかげで車体の大きさ等から想像する割に乗り心地は良好である。ただし、これは前席に限ったことであり、後席は道路の繋ぎ目からくる振動を大きく感じやすい。
また、全体的にフワフワした揺れが多く、乗り物酔いしやすい子供を乗せる場合は注意が必要だ。

ハンドリングはそもそも期待してはいけない

使い勝手の良さに感心できる新型タントであるが、残念ながらドライブをしてみると非常に頼りないというのが本音の評価だ。車体からは剛性感というものが一切感じられず、車から伝わるインフォメーション一つ一つが荒っぽい。あくまで近距離の普段の足として設計された道具である。大柄の車体にも関わらず、利便性のためにピラーを一本取ってしまったぐらいであるから割り切りが肝心である。

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