トヨタ消えていく車種、プリウスα、プレミオ、アリオン、ポルテ、スペイド

プリウス

トヨタが生産終了モデルを発表

クルマの情報を追っかけていると、新型車ばかりが目につくが、業界的には車種を減らしていかなければならない環境にある。

そんななかトヨタは、近いうちに消滅するモデルを正式に発表した。

ポルテ、スペイド2020年内の販売終了の見込み

ポルテは助手席側をBピラーレス構造と1枚の大きなスライドドアを備えている特徴のあるコンパクトワゴン車である。大開口となるスライドドアから車内全席へのアクセスがスムーズにこなせることから子育て世代に人気であった。子供を抱きかかえたままチャイルドシートへ座らせるなどの動作がこなしやすい。

ポルテ

2代目 ポルテ

2012年のフルモデルチェンジからは、姉妹車スペイドが追加される。構造的にも右側後席にヒンジドアが装備されるなど、使い勝手が向上している。

スペイド

スペイド

ポルテおよびスペイドは、既に在庫のみの販売に切り替わっており、2020年内にも完全に販売が終了する見込み。

後席両側スライドドアを装備したダイハツ生産OEMのルーミーが実質的な後継モデルとなる。

プリウスαが2021年3月末に生産終了予定

プリウスαは3代目・ZVW30型プリウスをベースに作られたステーションワゴンモデル。5人乗りのほか、3列シートを備えた7人乗り仕様もあった。

プリウスα

プリウスα

7人乗りステーションワゴンというカテゴリのクルマは、ガソリン車のウィッシュなどでも当時人気であった。ただ、狭くて実用性が低かった3列目シートを”単なるお荷物”として、ユーザーから認識されるようになると、人気は失速した。ウィッシュが先に廃止となるなか、このプリウスαだけが残され、10年近い販売期間を経て終了することになる。

プレミオ、アリオンが2021年3月末に生産終了予定

プレミオはコンサバティブイメージでトヨペット店の取り扱い車種、アリオンはスポーティーイメージでトヨタ店での取り扱い車種で、両モデルはエクステリア違いの姉妹車であった。

プレミオ

プレミオ

カローラがまだBセグメント向けプラットフォームをベースに作られていた時代、燃費が良く通勤でも快適なワンクラス上の5ナンバーセダンという需要に応えた。

アリオン

アリオン

その後、国内向けカローラはTNGA-Cプラットフォームで作られた3ナンバー車に車格アップ。さらに販売店の系列統合に向けた取り組みもあり、2モデルをラインアップする意義も無くなった。

そして、セダン離れと言われて久しい昨今、後継モデルが設定されるという噂もなく、2021年3月末に生産終了となる。

アリオンの車名は中国モデルで引き継がれており新型車も発表されている。しかし、今後、これが日本で販売される可能性は低い。

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