スイフト EVハイブリッドが2013年3月発売

スズキ

スイフトEVハイブリッドは、レンジエクステンダー方式を採用

2011年の東京モーターショーでは、スイフトをベースにしたEVハイブリッドが、スズキブースで話題となった。このモデルが市販化されることになった。
このスイフトEVハイブリッドは、発電専用ガソリンエンジンを搭載し、電気モーターのトルクのみで走行する仕組みになっている。
発売時期は来年2013年3月頃となっている。
スイフトEVハイブリッド
ラゲッジルーム床面には駆動用バッテリーが収納されている。

スイフトEVハイブリッドは、長距離走行も得意なEV

スイフトEVハイブリッドのパワーユニットは、電気モーターのみということになる。その出力は55kW(75ps)で、現行スイフト1.2Lの91psと比較すると、パワー不足とも取られかねないが、電気モーターは低回転時から最大出力を発生できる特性があるため、出力性能についての心配は少ないだろう。

充電時間は、100V電源で4時間、専用の200V電源で1時間半となっている。満充電状態からEVとしての航続距離は僅か30kmだが、レンジエクステンダー方式を採用しているため、それを超える走行は発電専用エンジンを駆動させることによって可能になる。長距離ドライブでもバッテリー残量を気にする必要はなく、通常のガソリン給油のみを行えばいいというわけだ。
ガソリンエンジンを駆動させて発電しながら走行した場合の燃費は、JC08モードで28km/Lと優秀である。トヨタのコンパクトハイブリッドカー、アクアのような驚異的な燃費性能というわけではないのだが、スイフトEVハイブリッドの場合は、給電機会が多ければ、さらに実用燃費を伸ばすことが可能になる。
また、スイフトEVハイブリッドのレンジエクステンダー方式は、トヨタのTHSⅡハイブリッド方式よりシステムが単純なため、低価格での販売が期待される。

東京モーターショー出展時には、発電用として軽自動車用の658ccエンジンが採用されていたが、現在はこれが450ccエンジンに置き換わり開発が進行している。発電効率は、さらに向上するはずだ。

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