ベルタが6月に生産終了予定、後継は新型カローラ
ベルタはトヨタの最小4ドアセダンで、プラッツの後継として2005年から販売されている。
セダンの多くの車種が大型化し、コンパクトカーの殆どはハッチバック車となっているなか、ベルタは数少ないコンパクトセダンとして、トヨタのセダンラインアップのボトムを支えていた。
このベルタが、2012年6月には生産を終了する見込みとなった。
写真は、販売が残り僅かとなったベルタ1.0X。ダイハツ製1.0L 3気筒エンジン1KR-FEを搭載し、トランスミッションにCVTが採用されている。車両重量1t未満、排気量1t未満という仕様は、自動車税、重量税の負担を軽くすることができた為、主にフリート需要で人気があった。
ベルタ廃止の原因は、カローラのダウンサイジング
ベルタは、カローラの一つ下の車格に相当する車種であるが、そのカローラは2012年5月8日にダウンサイジングを伴ったフルモデルチェンジが行われる。
ベルタのボディサイズは全長4300mm×全幅1690mm×全高1460mmである一方、新型カローラアクシオは、全長4360mm×全幅1695mm×全高1460mmと、その差はわずかに全長で+60mm、全幅で+5mm。ベルタとカローラアクシオの寸法差はほとんど無くなることになる。この程度の差では、2車種のラインアップを持つ必要が無いというトヨタの判断だろう。
しかし、カローラには1Lエンジンの設定が無い。ベルタの廃止により、ラインアップの穴も生じてしまうわけで、排気量1L未満かつ車両重量1t未満という税制上非常に有利なセダン車を買うことができるのは、これが最後になりそうだ。