フィットハイブリッドの初期生産モデルがリコール、自動変速機のDCTにトラブル

ホンダ

フィットハイブリッドのDCTに不具合、初期生産の4833台がリコール対象

(写真はフィットハイブリッド)
フィットHYBRID 2013

ホンダの新型フィットハイブリッドが今年2013年9月にデビューして間もない。先代モデルからハイブリッドシステムも一新され、1.5L DOHC アトキンソンサイクルのユニットをメインに22kwのアシストモーターを備えた新システムとなった。またトランスミッションとしては、従来からのCVTに代わり、7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)が採用された。
今回、このDCTに不具合が見つかったということでリコールとなった。

フィットハイブリッド 2013

フィットハイブリッドから初採用となったホンダのDCT、今後の発展に期待したい

発見された不具合は、DCTの1速が入らなくなる場合があるとのこと。さらに2速が入らず奇数段変速になる可能性もあるという。ホンダはこの不具合の対策としてプログラム変更で解決できるとしており、DCT自動変速機制御コンピュータの交換または書き換えによる対応が行われる。
リコール対象車種は4883台で、ホンダの主力ハイブリッドカーとしては影響は比較的軽微に収まったという印象だ。

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DCTはフォルクスワーゲンを中心とするドイツメーカーによって欧州で普及が進んだ自動変速機である。ゼロ発進の多い日本では独自に開発が進められたCVTが耐久性においてより優れているとし、これまで採用されてきた。しかし、ゼロ発進時および低速域をモーター駆動が担当するハイブリッド車では、DCTにおける耐久性のデメリットを受けにくい。ホンダでは新型フィットハイブリッドでDCTを初採用することとなった。
今回はリコールという運びとなったが、ドライビングフィールが良いとされるDCTの今後の発展に期待したいところだ。

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