ホンダは、オデッセイを一部改良し2023年12月8日に発売する。新タイプとして「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」が設定され、従来からの「e:HEV ABSOLUTE」、「e:HEV ABSOLUTE・EX」もラインアップが継続される。
月間の販売計画台数を1000台としており、既に、2023年秋より先行予約の受付が実施されてきた。
タイプ | 乗車定員 | パワートレーン | 駆動方式 | 消費税込み車両本体価格(円) |
e:HEV ABSOLUTE | 7名 | 2.0L DOHC i-VTEC +2モーター ハイブリッド |
FF | 4,800,400 |
e:HEV ABSOLUTE・EX | FF | 5,000,600 | ||
e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION | FF | 5,164,500 |
消費税込み車両本体価格は、4,800,400~5,164,500円に設定される。2020年11月発売モデルの、3,495,000~3,929,400円から、価格帯は大幅に値上げされた。
前モデルは、狭山工場の完成車の生産終了に伴い、2022年9月に販売終了していた。
これを引き継ぐ形で、中国で日本仕様が生産され、輸入販売される。
ホンダが中国市場で展開するミニバンラインアップは、广汽本田(広州)のオデッセイと、東風本田(武漢)のエリシオンという2種類の姉妹車種で、それぞれに専用のエクステリアが与えられてきた。
中国生産モデルによるオデッセイの復活については、国内生産モデルが終了するタイミングでも噂されていた。ベースとなるモデルが中国仕様オデッセイなのか、中国仕様エリシオンとなるのが注目されていたが、結局は前者がベース車として採用されたようだ。
新フロントグリルで存在感を高めた「精錬」をコンセプトとしたデザインが特徴となる。新グレード「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」が設定され、ブラックを基調としたプレミアムなイメージが演出される。
インテリアには、本革シートや2列目の4ウェイパワーシート、シートヒーター、折りたたみ式シートセンターテーブルが採用され、エレクトリックギアセレクターやワイヤレス充電器が新たに装備される。
安全面では、Honda SENSINGに近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能が追加され、Honda CONNECTとHonda Total Careプレミアムでコネクテッドサービスが利用可能となる。
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新型オデッセイはマイナーチェンジでライバルミニバンに対抗
「広汽ホンダ・オデッセイ」と「東風ホンダ・エリシオン」の両モデルは2021年にマイナーチェンジが施されており、現地での人気も高い。むしろ、直近の5代目オデッセイに相当するモデルについては、開発当初から主力市場が中国に移された感があった。2013年4月の上海モーターショーでは、デザインスタディモデルの「Concept M」が初公開されるなど、日本よりも中国でのプロモーションが目立っていた。
一方で、日本のラージクラスミニバン市場は、「トヨタ・アルファード」の一強状態が続いており、姉妹車種の「ヴェルファイア」と合わせてトヨタ勢に寡占されている。これらは2023年6月にフルモデルチェンジ発表が実施される見込みで、同市場の活性化が予想される。ホンダも中国から輸入したオデッセイ改良モデルでラインアップを復活させることになるが、国内生産の最新型の導入となるトヨタ勢に対して、商品力では大きく劣ることになりそう。
ただし、新型アルファード、新型ヴェルファイアは納期や生産量などの理由で、入手困難になることは、ほぼ間違いなく、比較的低価格で納期が早いオデッセイにもいくらかの商機はあるかもしれない。
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オデッセイ復活を機にフェイスリフト(マイナーチェンジ)実施、新フロントグリル採用
直近まで国内販売されていたオデッセイは、2013年11月発売の5代目モデル。日本仕様では、2017年11月、2020年11月と2回のマイナーチェンジを受けており、3~4年毎にフェイスリフトが実施されてきた。
2023年秋の予約受注開始のよる販売再開は、前回マイナーチェンジから3年目が過ぎることになり、新デザインの導入が期待されてきた。
「精錬」をコンセプトとした新フロントグリルで存在感が高められた、新型オデッセイは、2023年10月に開催されるジャパンモビリティショーでも出品されることになるだろう。
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復活後もオデッセイのモデルネームで販売
ホンダのかつての国内ラインアップでは、3列シートミニバンを2車種同時にラインアップしていたが、全高が低いタイプを「オデッセイ」、全高が高いタイプを「エリシオン」としていた。当初は、ミニバンブームのなかで「オデッセイ」が人気を博したものの、居住性に優れた全高の高いミニバンにニーズが変化していった。そんななか、エリシオンのセールスは振るわず、同クラスのライバル車に対して不人気車となってしまった。
2013年には、「オデッセイ」をフルモデルチェンジさせたが、これは「エリシオン」の直接後継に相当するような全高が高いタイプの新型ミニバンとなった。
従来型オデッセイの国内生産の終了は、狭山工場の完成車生産終了に伴うもので、このほかに「レジェンド」「クラリティ」といったモデルは廃止となった。「ステップワゴン」のようにフルモデルチェンジが実施され寄居工場へ移管されていった車種もある。
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オデッセイ 復活 まとめ
まとめ更新日: 2024/01/03
- 前モデルは2021年末に生産終了
- 2023年12月8日 オデッセイの改良モデル発売日
- 先行予約は2023年秋にスタート
- 中国生産オデッセイを輸入販売
- 大幅値上げ、消費税込み車両本体価格 約480万円から
- e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONが新たに設定
- インテリアは本革シート、2列目の4ウェイパワーシート、シートヒーター、折りたたみ式シートセンターテーブルを採用
- エレクトリックギアセレクターとワイヤレス充電器が新たに装備
- Honda SENSINGに近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能が追加
- Honda CONNECTとHonda Total Careプレミアムでコネクテッドサービスが利用可能