マークX新型二代目(トヨタGRX130系)の口コミ評価と分析

トヨタ

マークX

二代目となるマークX

2009年10月にフルモデルチェンジデビュー

クルマの基本がセダンだった時代のマークⅡ。そしてコンパクトカー、ミニバンとクルマの選択肢が多様化していく中で、セダンは更なる上質、質の深さを追求されるように。そこでデビューしたのがマークXであり、今回のフルモデルチェンジで二代目となった。佐藤浩市のバリバリ活躍する管理職のCMも評判だ。

ライバルはスカイライン

国産車でライバル車としては日産スカイラインが挙げられるだろう。上級セダンのカテゴリーにありながらドライバーが運転して楽しいスポーツ車的な雰囲気のあるスカイライン。これに対し、マークXはクルマに乗る人みんなが快適に上質な雰囲気の中リラックスして移動を楽しむ事ができる車に仕上がっているのが特徴だ。

新型マークXを詳しく分析

トヨタの上級車と共通プラットフォーム

プラットフォームはクラウンやレクサスGSといった上級車と共通だ。雰囲気は若々しくライトに仕上げてある。クラウンは運転手付きのフォーマルな装いにもマッチするのに対し、マークXはオーナードライバーが家庭で持つ上級車となっている。

エクステリア

いわゆる3ボックスといわれる車体でトランクを短く見せてクーペっぽくみせるのがトレンドだ。それによって広い室内を連想させ、ミニバン慣れした顧客にもできるだけ広い室内をアピールすることができる。実際、中は広くユーザーの満足度や口コミの評価も高い。
特徴的なボンネットの丸みは歩行者に対しての衝突安全性能のためだ。エンジンとボンネットの間に空間を設けることで万が一の歩行者との衝突時も歩行者へのダメージを和らげる効果がある。丸く膨らんだボンネットはデザイン的にもグラマラスでトレンドの先端をいっており、口コミ評価でも単純にカッコイイという意見が多い。

AVS アダプティブバリアブルサスペンション

350S、250G“Sパッケージリラックスセレクション”、250G“Sパッケージ”にはAVS(アダプティブバリアブルサスペンション)が標準装備される。
AVSは走行状態に応じて減衰力を変化させることで良好な乗り心地と操縦安定性の両立を図るシステムでフロントサスペンションに装備される。走行状況やドライバーの好みに応じてダンパーの減衰力を高めたり低めたりして、乗り心地重視なのか、或いはハンドリング重視なのかを切り替えることができる。減衰力の違いは大きくわかるほど感じることはできず面白さに欠ける。しかし実用性重視で使いやすいセッティングに仕上げている部分はトヨタらしく評価に値する。
サスペンション形式はフロントがダブルウイッシュボーン式、リアにはマルチリンク式の採用となっている。
足回りも快適で立派という印象だ。

走らせて見ると

ワインディングロードを流すととても気持ちがよく快適だ。乗り心地のフラットさがいい。硬すぎず軟らかすぎず実にちょうどいいセッティングと評判だ。
サスペンションはダンパーの径を太くさせオイル量を多くして、その分全体の負担を軽くするという基本に忠実な設計を実現している。
6ATは常に適切なギアを選んでくれてストレスを感じさせることがない。エコモードでもしっかり加速するし、日常使いでは2.5Lエンジンでも常にエコモードで不足を感じることはないだろう。
電動パワーステアリングの仕上がりも上々だ。電動パワステにありがちな切り始めの不自然さがなく、滑らかなステアリングフィールが魅力だ。クラウンよりも少し若々しい味付けが口コミでも評価が高い。

2タイプのエンジン2GR-FSE、4GR-FSEはどちらも優秀

2GR-FSE 3.5リッター V6

新型マークXによりモアパワーを求めるなら2GR-FSEエンジンの選択となる。3.5リッターのV6エンジンはレクサスIS、レクサスGSと共通である。特徴的なのが筒内直接噴射と吸気管内に噴射するポート噴射を併用しあらゆる回転域で最適な燃料噴射制御ができる面だ。中速トルクはポート噴射で力強く、そしてピークパワーは筒内直接噴射で得る事ができる。高級車に採用されるエンジンがマークX価格で手に入れることができるのは、魅力的だ。2GR-FSEエンジン搭載モデルの車両価格は¥3,370,000-からとなっている。
2GR-FSEはタイミングチェーン駆動となっている。過去のマークⅡの時代のように10万キロごとのタイミングベルトの交換メンテナンスは必要ない。

4GR-FSE 2.5リッター V6

新型マークXの標準ともいえるエンジンは2.5リッターV6の4GR-FSEだ。こちらは直噴システムの採用となっており高効率な低燃費が実現した。また、このクラスのエンジンでレギュラーガソリン仕様なのもガソリン高騰の最中、ユーザーからの評判がいい。
エンジンフィールはV6だけあって滑らかでパワーも必要十分どころか、余裕をもった加速感が味わえる。3.5Lエンジンはモアパワーというよりもさらなるプレミアム感を求める顧客への設定とも考えられる。
立派になったとはいえ、マークXは庶民の車という側面もある。最も低いグレードの250G Fパッケージ(¥2,380,000-)でもクラウンやレクサスGSとプラットフォームは共通だ。お買い得感のある価格設定とさらにレギュラーガソリン仕様は口コミでも評判だ。
4GR-FSEエンジンも当然のごとくタイミングチェーン採用でありタイミングベルトのメンテナンスは不要だ。

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