新型ワゴンRのフルモデルチェンジ発売が延期、スズキ燃費不正問題の影響

スズキ

次期ワゴンRは正規の計測方法でJC08モード燃費公表、年明けフルモデルチェンジ

スズキの主力軽ワゴン車、ワゴンRのフルモデルチェンジが2017年初頭に実施される見込みとなっている。

(写真は現行ワゴンR)
ワゴンR 2015

前回のレポートでは、ワゴンRのフルモデルチェンジについて2016年秋に実施されると報告したが、このスケジュールは延期されることになる。スズキの燃費スキャンダルがその主な原因となっていそうである。

ワゴンR 2015 リアコンビネーションランプ

スズキはJC08モード燃費の計測方法に問題はあったが、その数値には偽りが無いとして、現行ラインアップの販売を継続している。そんな中、現行ラインアップ車について、定められた方法による燃費計測が進められつつあるが、これがどうもこれまでのカタログ燃費を上回るものとなりそうで、燃費性能を過小申告していた可能性が強まった。

今後発売されるモデルについても、定められた方法による燃費計測が必要となる。予定していなかった工程が加わるため、ニューモデル販売スケジュールに影響を残すことになる。

次期ワゴンRは軽量化による燃費性能向上で正常進化、押し出し感のあるエクステリアで主張強く

新型ワゴンRの概要も少しづつ情報が出まわりつつある。実質的なハイブリッド車であるワゴンR Sエネチャージは、多少のブラッシュアップが盛り込まれることになるが、基本システムは従来と大きく変わらないことが予想される。燃費性能の向上に直結する改良は、ボディの大幅な軽量化にある。現行700kg台後半の車体重量は、次期型では700kg台前半にまで減量される見込みとなっており、ざっくりと50kg程度は軽くなることになる。

ワゴンR 東京モーターショー2015

またトランスミッションでは、スズキが近年採用を拡大しつつあるAGSが新型ワゴンRでは搭載されない見込み。AGSは特にコスト面で有利であったが、ワゴンRについては上級トランスミッションであるCVTに統一することで、むしろ量産メリットによるコストダウンが図られる。

エクステリアでは、押し出し感のある上下2段のヘッドランプが特徴的となる。ワゴンRスティングレーでは、現行型に近い縦型ヘッドランプが踏襲されながらも、近未来的な新デザインでスポーティな印象が与えられる。

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