2013年のIDxコンセプトの市販型はシルビア後継モデルとなれるか
日産は2013年の東京モーターショーで、IDx Freeflow conceptとIDx NISMO conceptを発表し、次世代FRスポーツクーペを開発中であることを公表した。現在のところ2017年秋の市販モデル発表が予想される。
（写真はIDx NISMO concept）
シルビア後継モデルのプラットフォーム、エンジンはメルセデスCクラスと共用される可能性
IDxコンセプトは初代シルビアを髣髴とさせるレトロデザインのスポーツカーとして非常に印象に残るモデルであった。ただし、市販化を考えると現在の厳しくなった衝突安全性に関する法規をクリアするには、このボディでは難しそうだ。日産はIDxコンセプトの市販化について肯定的な発言が多かったが、エクステリアに関しては別デザインで進めている可能性がある。
そして、基本設計部分については、既に大枠が固まりつつある。まずプラットフォームであるが、このボディサイズを実現できるFRプラットフォームを日産は持っていない。自前で開発するということになると開発コストが跳ね上がり、それこそIDxの市販化自体が難しくなるリスクがある。ここは提携先のダイムラーからメルセデスベンツCクラスに使われるFRプラットフォームを調達するのが最良の手段となるだろう。
（写真はIDx Freeflow concept）
IDx市販モデルに搭載されるエンジンについては1.6Lターボあるいは2.0Lターボで、やはりCクラスと共通になることが予想される。
IDxコンセプトは、そのエクステリアデザインからシルビア後継モデルと言われることが多かった。ただし、その中身を見ていくと、主要部分が提携先技術で構成される可能性が高い。IDx市販型をシルビア後継車と呼ぶには反論が出そうだ。
