アヴェンタドールでランボルギーニが提案するスーパーカーとしての環境対応

ランボルギーニ

2013年モデル、アヴェンタドールLP700-4がパリサロン2012で公開

ランボルギーニがパリモーターショー2012で発表した、2013年モデルの『アヴェンタドールLP700-4』を紹介しよう。
アヴェンタドールといえば、スペインサラゴサの伝説の闘牛に語源を持つランボルギーニの誇るスーパーカーである。今回発表された新型モデルは、スーパーカーといえども現代では避けては通れない環境への適応という問題に対して、興味深い解決法を提案している。
アヴェンタドール LP700-4 paris2012
ランボルギーニ アヴェンタドール

新型アヴェンタドールは気筒休止とアイドリングストップを搭載

新型アヴェンタドールの最も特徴的な部分が、気筒休止システム「CDS」である。このスーパーカーの原動力とも言える6.5L バンク角60度のV型12気筒ガソリンエンジンは、135km/h以下かつエンジンが低負荷でのクルージング走行時には半分の気筒をとめてしまい、一時的に直列6気筒エンジンとなる。しかもアクセルを踏み込むとドライバーが感知できないほど一瞬で休止気筒を再び燃焼させることができるという。
アヴェンタドール2013
さらに、エンジンスタート・ストップ機能、いわゆるアイドリングストップシステムを導入している。スーパーカーにこの機能が導入される例は珍しく、180ミリ秒というこれまたドライバーが判別できないくらい一瞬で12気筒エンジンの闘牛が目を覚ますというのだ。
ランボルギーニ アヴェンタドール パリモーターショー2012
新型アヴェンタドールはこれらの新技術のおかげで、先代モデルと比較して、7%の燃費向上(約6.25km/L)、130km/h前後の高速巡航時のCO2排出量を約20%低く抑えることに成功した。総合的には、従来398g/kmだったCO2排出量は370g/kmになったということで、スーパーカーも地球に優しい第一歩を踏み出したという感がある。

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